桐里工房

なぜ着物の収納に桐タンス?大切な和服を守る桐材の特徴

成人式の振袖やご家族から受け継いだ着物、普段から楽しんでいる着物など、大切な和服をきれいな状態で保つには、しまう場所にも気を配りたいものです。

昔から親しまれてきた桐タンスには、和服との相性がよい理由があります。

桐材ならではの性質と、長く使い続けるためのお手入れ方法を紹介します。

なぜ桐タンスが着物に合う?

木材には、空気中の湿気を吸収したり放出したりする性質があります。

なかでも桐は調湿性に優れており、湿気を調整する力が一番の強みです。

さらに、ほかの木材と比べて伸び縮みが少ないことも、桐が選ばれる理由の一つです。

桐タンスの引き出しは、職人の技術によって隙間が少なく、精密につくられています。

仮にほかの木材で同じような引き出しをつくると、湿度による膨張で、わずか数日でも開け閉めしにくくなることがあります。

また、桐には防虫性もあり、大切な和服を守るうえで役立ちます。

こうした桐材の優れた性質と職人の技術が、着物に適した家具づくりに生かされています。

🌳 用途に合わせて選べる桐タンス

ひと口に桐タンスといっても、種類はさまざまです。

✅ 衣装ダンス:収納量が多く、着物や帯などをまとめてしまいたい方に向いています。

✅ 和ダンス:戸袋があり、バッグや下駄、かんざしなど、身の回りのものを着物とセットで収納できます。

✅ 昇りダンス:引き出しが中心の構造で、着物の保存状態を一番良く保てるタイプです。戸袋には小物類も収められます。

✅ 帯ダンス:基本的に帯専用につくられており、帯を整理して収納できます。

✅ 洋服ダンス:近年では、洋服に対応した桐タンスもあります。

着物や帯を包む「たとう紙(畳紙・帖紙・文庫紙)」は、湿気やホコリ、日光による日焼けなどから和服を守るための専用の和紙です。

昔の桐タンスは、たとう紙のサイズに合わせてつくられていたわけではありません。

近年は、日本人の体格の変化に伴って大きめのたとう紙が普及しており、古い桐タンスでは収まらないケースも少なくありません。

一方、現在の桐タンスには、たとう紙の大きさを考慮してつくられたものもあります。

そのため、使っているタンスの引き出しと、たとう紙のサイズを確認しておくことが大切です。

桐タンスの置き場所とお手入れ

絹を使った着物は湿気の影響を受けやすく、保管場所によってはカビや変色、においが発生することがあります。

👘 着物をしまうときの確認ポイント

✅ 湿気がこもりやすい場所ではないか
✅ 直射日光が当たりやすい場所ではないか
✅ 着物や帯を詰め込みすぎていないか
✅ ときどき中の状態を確認しているか

🌳 設置場所にも注意

桐はカビに強いとされる木材ですが、結露や風通しの悪さによって傷む場合があります。

また、桐タンス自体が乾燥しすぎると、板割れや反り、歪みにつながることもあります。

設置場所にかかわらず、壁とタンスの間には少し空間をあけ、冷暖房の風が直接当たらない位置を選びましょう。

桐里工房では、こうした設置場所についてのアドバイスも行っています。

☀️ 現代の暮らしに合わせた保管方法

昔は、着物を定期的に陰干しして湿気を逃がす習慣がありました。

現在では、エアコンの除湿機能や除湿機を活用して、室内の湿度を管理する方法もあります。

こうした設備を上手に取り入れながら、和服と桐タンスを大切に使い続けましょう。

桐タンスは再生しながら次の世代へ受け継げる家具

長年使っている桐タンスには、傷や黒ずみ、変色、引き出しの不具合などが現れることがあります。

しかし、こうした傷みを理由に処分してしまうのは、非常にもったいないことです。

桐タンスは、海外にはない日本独自の伝統と技術から生まれた、世界一の高級家具です。

日本の職人が長い年月をかけて磨き上げてきた技術が生かされており、適切なお手入れや修理・再生を重ねることで、何百年と使い継いでいくことができます。

また、桐タンスに限らず、ベニヤ板を使用していない天然木のタンスであれば、古いものでも必ず再生可能です。

こうした修理・再生は桐里工房だけの特別な技術ではなく、全国の家具職人によって受け継がれてきたものです。

洗浄や削り直し、締め直し、金具の交換などを行うことで、傷んだ家具も再び使える姿へとよみがえります。

福岡県大川市で1912年に創業した桐里工房でも、昔ながらの技法を生かした桐家具づくりとともに、古い桐タンスの修理・再生に取り組んでいます。

長い年月をともに過ごしてきた家具には、ご家族の思い出や歴史が詰まっています。

大切な着物と同じように、それをしまってきた桐タンスも、次の世代へ受け継いでいきたいものです。

福岡県内や佐賀市・武雄市・嬉野市などにお住まいで、古い桐タンスをお持ちの方は、処分する前にぜひ再生をご検討ください。

「この桐タンスはまだ使える?」

そんな段階から、桐里工房へお気軽にご相談ください。

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