桐里工房

桐タンスにもカビは生える?捨てる前に知りたい再生の話

こんにちは。福岡県大川市にある桐里工房です。

古い桐タンスを開けたとき、白っぽい汚れや黒ずみ、こもったにおいに気づくことがあります。
桐は湿気に強い印象がありますが、長く閉め切った状態が続くと、内部に湿気やにおいがこもりやすくなります。 

桐タンスは着物や和服の保管に使われてきた家具です。
しかし、置き場所や使い方によってはカビが生えることも珍しくありません。

カビを見つけても、「削り直し」や「修理」を施すことで、 長く使うことができます。

長く家にあった桐タンスほど、見た目だけでは状態を判断しにくいもの。
処分を考える前に、どこにカビが出ているのか、においはあるのか、木の表面だけなのかをまずは確認しておくことが大切です。 

桐タンスにもカビは生える

桐タンスには、湿度を調整しやすい素材としての特徴があります。

しかし、湿気をまったく受けない訳ではありません。
室内の空気がこもり、湿度が高い状態が続けば、桐箪笥にもカビが生えることがあります。

たとえば、壁にぴったり付けたまま長年動かしていない場合、背面に湿気がたまりやすくなります。
また、引き出しを何年も開けていない場合も、中の空気が入れ替わらず、湿気やカビっぽいにおいがこもることがあります。 

💦見えない場所に出ることも

カビは、正面の見える部分だけに出るとは限りません。

✅ 引き出しの奥
✅ タンスの裏側
✅ 底面に近い部分
✅ 壁や床に接していた面

こうした場所に白っぽい付着や黒ずみが見えることがあります。

カビが出やすい置き場所

桐箪笥のカビは 多くの場合、置き場所の湿気、空気の流れ、日々の開け閉めの少なさが重なって発生します。

押し入れや納戸に入れたままの桐タンスは、扉を閉める時間が長くなります。
窓際に置いている場合は結露の影響を受け、特に梅雨時期は、室内の空気が重くなり、引き出しの中まで湿気が抜けにくくなります。

使わない家具ほど空気が動かず、痛みがちです。
長く開けていない桐たんすは、数か月に一度でも引き出しを開け、風を通すだけで状態を確認しやすくなります。

💡置き方で変わる確認点

壁との間に少しすき間があるか
床に近い部分が湿っていないか
引き出しを開けたときに、こもったにおいが強くないか

着物や和服を入れている場合は、中身だけでなく、引き出しの木肌や角の部分も見てください。カビやシミは、端のほうから気づくことがあります。

また、桐タンスの置き場所は、水回りや配管の近くを避けることも大切です。キッチンや洗面所などの水回りの近くの部屋、配管が通る壁の近くは、湿度が高くなりやすいことがあります。

桐タンスは水分に弱い面もあるため、エアコンの真下や、水が落ちる可能性のある場所には置かないようにしましょう。

自分で落とす前に見ること

カビを見つけると、すぐに水拭きしたくなるかもしれません。
しかし、桐タンスの水拭きは厳禁です。

桐箪笥の表面には、砥の粉と呼ばれる粉が塗られていることがあります。
昔の桐タンスは、現在のような防水処理ができませんでした。
そのため、水拭きをしてしまうと、表面の砥の粉を拭き取ってしまうことがあります。

砥の粉が取れると、表面の風合いや色味が変わったり、拭いた部分だけが目立ってしまったりする場合があります。

また、水分を加えることで、シミが広がったり、木の表面状態が変わったりすることもあります。 

強い洗剤を使うのも避けた方が安心です。
汚れだけを落とすつもりでも、木の風合いや色味に影響する場合があります。
古い桐箪笥は、長い時間をかけて表面が変化しているため、部分的にこすると、その場所だけ目立つこともあります。

✨ カビの処理は職人の判断が必要

紙やすりなどで削るってしまうと、水拭きと同じように、表面の砥の粉を取れてしまいます。 桐タンスのカビを処理するには、基本的には鉋で削り直すか、まるごと洗浄する方法が取られます。 

桐里工房では、古い桐タンスや木製家具の修理・更生・リメイクに対応しており、状態に合わせて、洗浄、殺菌、防カビ、補修、塗り、金具打ちなどの工程を行っています。
見た目だけでは判断しにくいカビやシミも、まずは状態を見極めることが大切です。

捨てる前に再生を見る

カビが出た桐たんすを見ると、「もう処分するしかない」と感じるかもしれません。

しかし、状態によっては、職人の手で修復を施すことで、再びきれいな状態を取り戻せることがあります。 

古い桐たんすには、家族が使ってきた時間や、着物をしまってきた長い歴史が詰まっています。
新しい家具に買い替えることはできますが、同じ寸法、同じ木味、同じ記憶を持つ家具は戻りません。だからこそ、処分の前に「直して使えるか」を探ってみる価値があるのではないでしょうか。

桐里工房は、福岡県大川市で桐タンス・桐家具を製造している工房です。
1912年の創業から、古い桐タンスや木製家具の修理・更生・リメイクにも対応し、手作業による工程を大切にしています。

福岡市をはじめ、北九州市、久留米市周辺で古い桐タンスのカビやにおい、シミに悩んでいる方は、処分を決める前に一度状態を確認してみてください。

大切な桐タンスをこれからも使える形にできるか、桐里工房へご相談ください。

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